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「念願の夏祭り」

1年前に亡くなられたお母さまの娘さんのご友人からご依頼いただきました。いつも笑顔で家族が大好き、娘さんのご友人も一緒に旅行に誘ってくれるようなフレンドリーな方だったそうです。「自分もも含めて計画をしてくれていた旅行に一緒に行きたかった」という願いを、念願の夏祭りを背景に、お母さまが好きだったお酒を持って、家族と友人でお祝いしている姿で描きました。

ご遺族の感想

ありがとうございました。本来なら早々にお礼を伝えるべきところ、大変遅くなり失礼しました。妻が60歳で急逝し、1年が経ちました。先日無事、一周忌も終えました。未熟ゆえ、1年が過ぎた今も底無しの喪失感と掴みどころの無い焦燥感に苛まれる日々の中におります。しかし、娘とその友人のおかげで絆画と出会い、急逝した1週間後にあるはずだった暖かく楽しいひとときを目にする事ができました。感想は改めてお送りします。本当にありがとうございました。


感想のお手紙

心待ちにしていた絆画が届いた。「もう、1年やな。やっと来れたね。」妻の育った漁師町には、キリコと呼ばれる大きな奉燈が勇壮に練り歩く祭りがあり、その底無しの賑わいを2人で何度となく楽しんだ。しかし、コロナでの中止が続いた。昨年、「やっと再開や。祭りに行こう。」と、娘やその友人も一緒に宿を予約した。が、その1週間前に、妻は急逝した。朝、出がけに見た笑顔は、帰時には消えていた。それからは、その後の全てが掻き消えた鬱々とした日々が続いている。

画が届いた。あるはずだった、祭りの賑わいがある。あるはずだった、楽しいひと時がある。何よりも、あるはずだった、妻の笑顔がある。あって欲しくなかった事実を除いて、あって欲しかった全てがある。「やっと、来れたね。」ほんとうに、有り難うございました。大切にします。先生の絆画はもちろんの事、そのご縁を事紡いでくれた娘の友人、そして高山行きを手配してくれた娘には.とても感謝しています。例年になく暑さ厳しき折、ご自愛下さい。

追伸、画をわざわざお届け頂いたとの事、さらには.お酒まで心遣い頂き、改めて御礼申し上げます。

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